●天地人これを三才という。
人は天地の恵みを大いに受けてその役目を全うする。
天から降り注ぐ清浄なる働きかけは、
その人らしさを発揮する原動力となる。
たとえ内外に賊邪が跋扈していようとも、恐るるに足らず。
●故に聖人は、天地間の法に従い偉業を成し遂げ得るのだ。
*****
●天地の惠みに浴せざれば、
内に通じる九の穴は塞がり外を護る皮膚筋肉は固くなる。
これでは聖人でさえ、その働きを充分に発揮すること難しい。
せっかくの生命を賜りながらそれを自ら傷つけることになってしまう。
*****
●聖人は天地の恵みに大いに浴している。
筋脈が調和し骨髄は丈夫で氣血はその宜しきに従えばこそ
身体の内外がよく調い邪に侵されることがない。
耳目聡明で健康な状態を維持できるのだ。