夫醫書者乃三墳之經

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医を学ぶには、三つの大いなる書物を常としなさい。

*三墳
墳は、大。
伏羲、神農、黄帝の三つの書物のことで、大いなる道とのこころ。
伏羲の易、神農の本草、黄帝の内経にて論ずる所は、
すべてその道の至大なるがゆえに三皇の書を三墳というのです。。

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医の論ずるところは、専ら陰陽を基本に考えます。
陰陽の理は、易に始まります。
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医の病を治めるには、専ら薬石を用います。
医薬の道は、本草に始まります。
臓腑経絡病態針灸などの論は、内経に始まります。
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というわけで
医書といえば、易経・本草経・内経の三つの経のことなのです。
後の世に流伝している諸々の書物は、すべてこの経から分かれて出てきたものなのです。
故に、夫れ醫書は乃ち三墳之經なり。というのです。

平成壬辰年 春分