気血の滞りがコリを作る

気血の巡り

気血の巡り

東洋医学では、必要な量の気と血が全身を滞りなく循環していることが健康の条件の一つとなっている。
しかし、何らかの原因で気血の流れが滞ると、関連する皮膚や筋肉が硬くなり体表にコリとして現れる。
この状態が続くと身体の調和が乱れ病となることも有り得る。

 コリは、気血の滞りである。そして、滞りが『気』のみの場合と『血』にまで及ぶ場合とではコリの状態も異なる。

  • 気滞 気の滞り
  • 血滞 瘀血(おけつ) 血の滞り

例えば、肩凝りは肩甲骨周辺の気血の滞りによって生じる場合が多い。

気の滞り

気滞

 頸から肩がパンパンに張ったコリは、気のみが滞った状態で気滞という。
筋肉がパンパンになる状態とは、鉄棒にぶら下がったり懸垂(けんすい)したりした時に腕の筋肉が張るが、あの状態が気滞である。
これは、腕を回したり、ストレッチなどで解消することが多く、比較的軽いコリである。

血滞 瘀血(おけつ)

血滞 瘀血(おけつ)

 筋肉がゴリゴリとした硬い状態のコリは、気血共に滞った状態で血滞という。

 血が滞ると、筋肉に潤いが無くなり、筋張ってくる。
時に疼く事もある。

血滞 瘀血 その後

血滞 瘀血 その後

 この状態になると、気滞のように簡単には解消できないので、専門家を受診し適切な治療を施してもらうのが治癒への早道だ。

平成戊子年甲子月乙未日 冬至