ツボというものは
身体の正中線上のものを除いて
左右両方に存在します。
しかし、ツボの状態は左右同じではありません。
胃腸の弱い人では【足三里】に凹みが見られますが
その広がりや深さ、皮膚のザラつきは違います。
この左右の違いに着目して
ツボへの刺激の種類や強さを変えることで
より効果を高めることができます。
◆観察
身体の表面を良く観察することで、左右の違いをハッキリと認識できます。
意識をしっかりと対象(ツボ)に向けて「見る」、「触れる」ことがとても大切です。
【見る】
シワ、キメ、ツヤ、凹凸などに注意します。
どうですか?
左右全く同じという方は少ないはずですけど。
例えば、右が凸なら左は凹のように
左右で逆の表情を呈してることがあります。
もちろん、両方共に凹のこともあります。
凸は、張った状態で気血の流れの滞りを
凹は、気血流れる量が少ないことを意味します。
【触れる】
ツボに触れたり押したりしてみましょう
同じ程度の強さで押した場合
左右に違いはありませんか?
ザラつき、弾力はどうですか?
より痛く感じるのは、どちらですか?
痛みを感じるというのは、気血の流れの滞りです。
痛みの程度が強いほど、滞りも頑固ということです。
◆ツボへの刺激
左右のツボの状態の違いにより
刺激を変えていきます。
・左右両方に同じ刺激をする。
・左(右)のみに刺激する
・左(右)を多く右(左)を少なく刺激する。
・左(右)を強く右(左)を弱く刺激する。
◆◆◆
ツボ刺激をして、左右差が小さくなれば
良い状態へと身体が動き始めた証拠です。
刺激に対する反応には個人差があるので
どのような刺激が良いか、いろいろと試みながら
最良の方法を見つけていくことが必要となります。