天地の間には、気が充満し絶えず循環している。
大地の気は上昇して雲となり。
雲からは雨が生じ。そして雨は大地へと注ぐ。
気の栄枯盛衰(生旺暮絶)によって、春夏秋冬の四季が生じる。
また、あらゆるモノが生まれては、変化し、そして滅びてゆく。
ヒトの「生老病死」も、まさしく気の生旺暮絶の現れなのだ。
時として異常気象などの変異がある様に
からだも、常に良好な状態ばかりではない。
疲れていたり体調不良で気が乱れる時も有る。
そのような時は、朝の起床時においても
「いつまでも眠い、からだが重くて起き上がれない。腰が痛くて顔を洗いにくい。食欲が無い」
等の症状が出現して普段の行動が制限されることもある。
気の異常を把握できずに、具体的な対応策が取れないことも有るだろう。
東洋医学では、からだの気の状態を把握する。
そして、必要な気を補い、不要な気を取り除くことで、気の働きを高める事が可能だ。
鍼灸も漢方も、まさしく『気』を意識した医術なのだ。
平成戊子年癸亥月丙寅日 小雪