
先日、近くのお寺の前を通りかかったときのこと。 掲示板に掲げられていた「天は必ず戒を持ち善を修する者を守る」という言葉が、ふと目に留まりました。
深い意味を持つこの言葉ですが、私はこれを健康という視点から、“自分の身体と向き合い、年齢に合った適切なケアを続けること” に読み替えてみました。
目次
年齢を重ねるごとに変化する、私たちの体
20代、30代の頃と同じように過ごしていても、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、体には少しずつ変化が現れてきますよね。
以前は徹夜も平気だったのに、最近は睡眠不足が続くと体調を崩しやすくなった… 若い頃はあんなに食べても太らなかったのに、最近はお腹周りが気になってきた… など、年齢による体の変化を実感している方も多いのではないでしょうか?
「戒」と「善」を、健康に置き換えて考えてみる
お寺の掲示板にあった「天は必ず戒を持ち善を修する者を守る」という言葉。
「戒」とは、”過度を戒め、節度を守ること”。「善」とは、”自分の体にとって良いことを行うこと”と捉えることができます。
つまり、この言葉を健康に置き換えてみると、 「神は、その年齢、その状況において適切な養生を施す者に天寿を授ける」 と言えるのではないでしょうか。
健やかな日常のための養生とは?
では、具体的にどのようなことを行えば良いのでしょうか?
それは、 適切な運動、適切な食事、安定した心の状態をそれぞれの年齢に合わせて保つこと です。
1. 適切な運動
激しい運動は必要ありません。 ウォーキングやヨガなど、 自分の体力レベルに合った運動 を無理なく続けることが大切です。 体を動かすことで、血行が促進され、代謝もアップします。 また、ストレス解消にも効果的です。
2. 適切な食事
年齢を重ねるごとに、必要な栄養素や量は変化していきます。 バランスの取れた食事を心がけ、 自分の体が必要としている栄養をしっかりと摂る ようにしましょう。 また、食べ過ぎや飲み過ぎは避け、腹八分目を意識することも大切です。
3. 安定した心の状態
過度のストレスは万病の元です。 リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだり、 自分なりのストレス解消法 を見つけて、心を穏やかに保つようにしましょう。
毎日の積み重ねが、これからの健康を作る
これらの養生を、 “やらなければならないこと” と考えると、どうしても億劫になってしまうかもしれません。
しかし、 心身ともに心地よい状態を保つこと を意識すれば、自然と毎日の習慣に変わっていくはずです。
「天は必ず戒を持ち善を修する者を守る」という言葉のように、 毎日の積み重ねが、これからの健康と幸せを作っていく のではないでしょうか。