8月13日から15日までお休みします

夏の冷たい飲み物、要注意!?

毎日暑い日が続いていますね。

こんな時期に、ついつい手が伸びてしまうのがキンキンに冷えた飲み物。

でも、ちょっと待ってください!その飲み方、体にとっては意外と負担になっているかもしれませんよ?

今日は、30代の女性患者さんとの会話を交えながら、夏と冷たい飲み物の関係について説明したいと思います。


「体がだるいんです…」夏の不調、もしかして…?

ある夏の日の午後、いつものように来院されたAさん(30代後半の女性)。

Aさん: 「先生、最近なんだか体がだるくて、食欲もあんまりないんです。夏バテでしょうか…?」

院主
院主

「そうですね、確かにこの時期は夏バテの症状が出やすいですが、何か心当たりはありますか?」

Aさん: 「うーん…、あ!最近、暑いからって、ついつい冷たい飲み物をたくさん飲んじゃってるかもです。毎日、職場に着いたらすぐにキンキンに冷えた麦茶を一気飲みして、お昼ごはんの時も氷たっぷりのアイスコーヒー。帰ってからも、お風呂上がりに炭酸水をゴクゴク…」

Aさんのお話を聞きながら、私はピンとくるものがありました。
そう、夏に体調を崩しやすい原因の一つに、「冷たいものの摂りすぎ」があるんです。


なぜ冷たいものが体に負担なの?

院主
院主

「Aさん、もしかしたらその冷たい飲み物が、今の体の不調に関係しているかもしれませんね。」

Aさん: 「え、そうなんですか!?冷たいものって、体温を下げるから夏には良いと思ってました!」

院主
院主

「もちろん、一時的に体を冷やす効果はありますが、飲みすぎると胃腸に大きな負担をかけてしまうんです。東洋医学では、胃腸は『脾(ひ)』と呼ばれ、飲食物を消化吸収して、全身にエネルギーを巡らせる大切な役割を担っています。冷たいものを大量に摂ると、この脾の働きが弱ってしまうんですよ。」

Aさん: 「なるほど…!それで体がだるいんですね…。」

院主
院主

「そうです。脾の働きが弱ると、消化吸収がうまくいかなくなり、必要な栄養が体に届きにくくなります。そうなると、体がだるくなったり、食欲が落ちたり、むくみやすくなったりといった症状が出てくるんです。」


鍼灸でできること、そして日々の心がけ

Aさん: 「じゃあ、どうしたらいいんでしょう…? 夏に冷たいものガマンするのは辛いです!」

院主
院主

「無理にガマンする必要はありませんよ。ポイントはゆっくり飲む工夫をするです。
一気にゴクゴク飲むのではなく、少しずつ味わって飲むようにすると、胃腸への負担が軽減されます。
例えば、ストローを使うのはおすすめですよ。また、最近よく見かける袋入りのアイスやゼリー飲料もいいですね。チューチュー吸って飲むタイプは、少量ずつしか口に入らないので、冷たいものを一気に摂りすぎるのを防いでくれます。冷たくて美味しい上に、体への優しさも兼ね備えているんです。

Aさん: 「わー!それは目からウロコです!てっきり、量を減らさなきゃいけないんだと思ってました!」

院主
院主

「そして、私たち鍼灸師は、鍼やお灸を使って、胃腸の働きを整え、体の巡りを良くするお手伝いができます。Aさんのように体がだるい、食欲がないといった症状は、鍼灸で改善が期待できますよ。」

Aさん: 「なんだかスッキリしました!今日から少しずつ意識して、冷たいものと上手に付き合っていこうと思います!」


夏を元気に乗り切るために

冷たい飲み物は、夏の必需品のように感じられますが、摂りすぎは体にとって大きな負担になることを知っておいてください。

夏バテかな?と感じたら、まずは冷たいものの摂りすぎを疑ってみるのも一つの手です。
そして、もし体の不調が続くようでしたら、ぜひ当院にご相談ください。
あなたの体の状態に合わせた施術で、夏の不調を改善し、元気に毎日を過ごせるようサポートさせていただきます!