地図で見かけるこの記号。温泉から湯気が立ち昇る姿をうまく描いている。
私には、この図はヒトの頭から熱が放散している様子に見えてしまう。
臨床で良く目にする光景だ。
頭に手をかざして頂きたい。
手のひらに熱を感じるはずだ。
特に、頭頂部から熱を感じると思う。
これは、頭皮から熱を放射することで頭を冷却しているのだ。
頭は使えば使うほど熱を帯びる。
よって、どんどん湯気が出る仕組みである。
しかし、時に熱がうまく放出できない事もある。
この状態をそのままにしておくと、
頭痛や頭重感をはじめいろいろな症状を引き起こすことになる。
自力で身体の調節がうまくいかないときは
ツボをうまく使うと
調節力が速やかに回復することが多い。
頭から熱の放射が不良の場合は、人為的に出口を作ってあげると
そこからプシューッと熱は出て行き
風船の空気を抜くようにしぼんでゆく。(頭部に限らず気血が滞り熱ある所は膨張する傾向ある。)
結果として、付随する症状は軽減ないし消失することが多い。
ツボを活用することは、
自身の治癒力を適切な状態へと引き上げるきっかけとなるのだ。
平成己丑年丁卯月甲子日 春分