安逸の戒め

手は天より与えられた家来、
足は天より与えられた乗り物

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うまく使うことで、
いろいろな事をしてくれるし、
あらゆる所へ運んでくれます。

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せっかく我が身として与えられた家来(手)と乗り物(足)を使わずに
ほんのひと時の安らぎのために
他の人や物に頼ってしまうと
自分の手足は弱ってしまい
ついには天より見放されて使い物にならなくなってしまいます

***三浦梅園『養生訓』より***
手は天より我に賜はる奴[やっこ]にして
足は天より我に賜はる乗り物なり。
其の奴を置き、其の乗物を棄て、
一時の安をもとめ、人を苦しめて、己が安をもとむる故、
手足はありながら、終には手足の用もなさず。