秋は肺が主役

立秋(8月7日)より暦の上では秋となっていたが

ここへ来て、ようやく朝晩は涼しさを感じるようになってきた。

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のびのびと発生していた外向きのエネルギーは
夏至をもってピークを迎え
今では収斂(内向き)へとその方向を変えている。

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ヒトも例外ではなく。内向きの力が優勢となっている。
これから陰が少しづつ力をつけてくることになり、
陰陽のパワーバランスが変わってくる。

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汗を出しやすく緩んでいた皮膚が、
引き締まり閉じていくのは
夏から秋への変化の現れである。

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それを主に担うのが肺の臓
肺は、伸びやかな発生を担う肝の臓を適度に抑制し、
冬の閉蔵の季節へと準備を進めていく。

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ここで、肺がしっかり働いてもらわないと
秋の収斂の氣に従うことができない。
結果、冬の体調不良へと繋がるのだ。

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しかし、この時期に肺が充分に旺盛になっていない人も多い。
そのような時は、肺のツボを使って本来の姿に戻していく。

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秋には秋の、夏には夏の身体の状態がある。
四季それぞれに適した身体のあり方、生活の仕方に近づけることが養生の根本である。